美容室の物件選びのポイントは?開業が成功するコツを解説!

美容室の物件選びのポイントは?開業が成功するコツを解説!

今や生活に欠かせないサービスを提供する、美容室。厚生労働省が発表した「令和3年度衛生行政報告例の概況」内「生活衛生関係」によると、過去20年以上にわたって美容所は増加し続けています。

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画像引用元:厚生労働省「令和3年度衛生行政報告例の概況」

背景として、美容学校の学生数が増加し、卒業後に美容師として働く人が増えた点、男性専門の美容室、子供専門の美容室など顧客のニーズが多様化する中で、特定のニッチ市場に特化した美容室が増えた点などが挙げられます。この理由から、今後も美容室は増加し続けることが想定できます。

競争の激しい美容業界において美容室を維持することはかんたんではありません。ビジネスを維持するために特に重要なのが、物件です。美容室を開業する際に適切な物件を選ぶことは、成功への第一歩をつくります。しかし、物件選びは決して簡単な作業ではありません。顧客の流れ、交通アクセス、周囲の環境、物件の設備、そして賃料など、検討すべき要素は多岐にわたります。

本記事では、美容室を開業する際に考慮すべき物件選びのポイントを深堀りします。初めての開業だけでなく、2店舗目以降の出店を考えている方にも有用な情報を提供できるよう、具体的な例とともに解説していきます。

美容室の物件選びの流れ

美容室は後述するように自宅で運営する場合もありますが、賃貸物件を借りる場合が多いため、ここでは物件探しのステップを説明します。

1.ビジネスプランの作成
ビジネスをどのような規模で展開するか、そのコンセプト、資金調達や収益予想などを詳細にまとめます。美容室のビジネスプランを事前に作成することで、物件選びにおいて譲れない要素が明確になります。

2.希望する物件の条件を設定
上記で触れたように、ビジネスプランを作成することで必要条件が明確になります。美容室の特性を考慮に入れて条件を設定しましょう。良い条件の物件であっても、賃料が売上を超える場合、美容室を長期的に経営することは難しいです。そのため、予想売上に対して支払える賃料かどうかも確認しておきます。

3.物件探しと内見
不動産業者と相談し、物件を選んでもらいます。出店したいエリアに精通した不動産仲介業者に依頼すると、物件探しがスムーズに進むでしょう。重要なのは物件の内見です。物件だけでなく、周辺の環境や治安、実際のアクセスの確認も必要です。

4.申込みと審査
適切な物件を見つけたら、早めに申し込む必要があります。ただし、すぐに契約に進むわけではありません。賃料の支払い能力やビジネスプランの妥当性などが審査されます。追加の提出書類が要求された場合は、その指示に従います。

5.契約成立
審査が通れば、正式な契約に進みます。契約内容を確認し、問題がなければ署名と印鑑を押します。

6.物件引き渡し
契約成立後、鍵が渡されて物件の引き渡しが行われます。大抵は、鍵を受け取った日が契約の開始日になります。無事引き渡しが完了したら、設備の搬入を行いましょう。

美容室に向いている物件の特徴とメリット・デメリット

テナント

美容室を経営するにあたりテナントで開業するのが一般的ですが、テナント物件を使うメリットとデメリット、テナント物件の特徴を説明します。

メリット

1.余裕のあるスペースと設備
テナントを活用することで、より広範なスペースを利用することが可能となり、施術用の部屋や必要な設備を十分に設けることができます。このことが顧客の施術体験をより良いものにし、美容室への満足度を向上させます。

2.アクセスの良さ
通常、テナントは商業地域や人通りの多い地域に位置しています。そのため、多くの人々の目に触れ、美容室へのアクセスも容易になります。これは新規の顧客を獲得するのに大きな利点となります。

3.ブランドイメージの強化
独自の外観やデザインを持つテナントは、美容室のブランドイメージを高めるのに寄与します。これにより、より多くの顧客を集めることが可能になります。

デメリット

1.大きな初期投資
テナントでのビジネスには、物件の賃料、仲介手数料、内装工事費など、大きな初期投資が必要です。さらに、家具や機器の購入など、その他の費用も考慮する必要があります。

2.契約条件と制限
テナントの契約には様々な条件と制限が伴います。賃料の支払い、使用制限、契約期間など、契約の詳細に注意を払う必要があります。

3.競争とリスク
テナントが集まるエリアでは、他の美容室との競争が激しくなる可能性があります。リスクを十分に評価し、競争に立ち向かうための戦略を立てる必要があります。

テナントの種類は多岐に渡り、店舗が設定した美容室のコンセプトによって向き不向きがあります。自身の店舗のコンセプトに適した物件を見つけることが重要です。

路面店と2階以上/地下

テナント物件は路面店と、2階以上または地下の物件で大きく特徴が異なります。それぞれにメリットとデメリットが存在するので、目指すブランドイメージ、経済的な側面などを総合的に考慮し、どちらのテナントを借りるか判断しましょう。

路面店

路面店は店舗の外観や看板を自由に設定できるため、ブランドイメージを強く打ち出すことができます。そして、ふらっと立ち寄ることができるため、新規顧客獲得の可能性もあるというメリットもあります。

しかし、特に都市部のテナントの場合、路面店の家賃は一般的に高い傾向にあります。また、店舗正面の窓が日光を多く取り込む仕様の場合、施術に影響を及ぼすので美容室には不向きです。

2階以上/地下

2階以上または地下のテナント物件は、路面店に比べれば家賃は安い傾向にあります。しかし路面店に比べて店舗が目立たないため、新規の顧客を引きつけるのが難しいです。

しかし美容室の集客をSNS・インターネットで行うことで、このデメリットを克服できます。また道路から一定の距離があるため交通騒音などのノイズが少なく、顧客にリラクゼーションの空間を提供しやすい利点があり、会員制の美容室の経営には向いています。

居抜き物件とスケルトン物件

テナント物件は、居抜き物件とスケルトン物件という2種類にわけることができます。居抜き物件は前のテナントが使用していた内装や設備がそのまま残っている物件のことを指し、スケルトン物件は基本的な建物の構造だけが残され、内装や設備が一切ない物件のことを指します。

居抜き物件

居抜き物件は既存の設備やインテリアが利用できるため、新規開業に必要な初期投資を大幅に減らすことができます。特に美容室には専用の機器やインフラが必要ですが、これらが既に設置されている場合、設備投資の節約になります。

しかし、既存の設備や内装をそのまま利用することになるため、自分の理想とする店舗デザインや設備配置を行うことが難しい場合があります。設備が既に故障している場合には修理のコストが発生する可能性も想定されます。

スケルトン物件

スケルトン物件は空の状態の物件なので、内装や設備、間取りなどを自分の希望に合わせて自由に設計できます。自分だけのオリジナルな美容室を作りたいと考えている場合には最適です。

しかし、内装や設備の導入にはかなりの費用・時間がかかることが多いです。特に内装に関しては専門の業者に依頼することが多いため、その費用も考慮に入れる必要があります。

この点から、スケルトン物件を借りる場合、開業までの時間が長くなる傾向にあります。そのため、開業までの時間を少なくしたい事業者の方には向かない物件です。

シェアサロン

シェアサロンは、一つのサロンスペースを複数の美容師やスタイリストが共有し、それぞれが独立したビジネスを運営する形態の美容室を指します。美容師は設備がすでに整っている状態のスペースを、自分が必要とする時間だけ借りることができます。本項ではシェアサロンでの美容室開業のメリットとデメリットを説明します。

メリット

1.低コスト
シェアサロンを利用すれば、物件を借りる必要がなく、初期投資を抑制しながら事業を開始できます。

2.設備とインフラ
シェアサロンでは、ドライヤーやアイロン、シャンプーや薬剤などが提供されることがあります。また、電気、水道、通信などのインフラが整っているため、事業開始がスムーズになります。

3.契約条件の柔軟性
シェアサロンでは、契約期間や使用時間などを調整できます。これにより、開業の負担を軽減し、自身の都合に合わせて運営することが可能です。

デメリット

1.利用制約
シェアサロンでは、他の美容師とスペースを共有するため予約状況やルールに基づく制約があり、競争が生じる可能性があります。また、施設のルールに従う必要があるため、自由な対応が難しいことがあります。

2.ブランドイメージの確立
シェアサロンでは、他の美容師と同じ施設を使用するため、自分だけのブランドイメージを作り出すのが難しい場合があります。顧客との信頼関係を築くためには、独自の努力が必要になります。

賃貸マンション・アパート

マンション・アパートの一室で美容室を経営する事業者の方は多くはないですが、場合によればテナント物件を借りるより効果的な集客を上げることができます。マンション・アパートの一室で美容室を経営するメリットとデメリットは以下のようになります。

メリット

1.良好な立地条件
賃貸マンションは都心部や交通の便が良いエリアに位置していることが多く、多くの潜在的な顧客に接触する機会があります。

2.共有設備の利用
賃貸マンションには、ラウンジなどの共有設備が設けられている場合があります。これらの設備を活用してイベントやキャンペーンを開催することで、集客効果を上げることができます。

3.手頃な家賃
自宅での開業と比べると高くなりますが、賃貸マンションでの開業は、店舗用の物件に比べて家賃を低く抑えられます。

デメリット

1.スペースの限界
賃貸マンションでは、設備や施術スペースに制約がある可能性があります。

2.追加の許可や規制
賃貸マンションでビジネスを展開する場合、物件所有者や管理会社からの許可が必要になることがあります。内装の変更や改修についても、賃貸契約の内容を再確認する必要があります。また、近隣住民との関係や法の規制に対する対応も必要です。

3.隣人との関係性
賃貸マンションでは、隣人との関係を考慮し、騒音や駐車場の問題などに注意を払う必要があります。来店する顧客に対する配慮や、共用スペースの利用規則の遵守が重要となります。

自宅(持ち家)

自宅での開業を行う事業者の方もいます。その場合のメリットとデメリットを紹介します。

メリット

1.コスト削減: 自宅で事業を開始すると、家賃などのコストを大幅に削減できます。これにより、初期投資をおさえながらビジネスを立ち上げることが可能です。

2.柔軟な時間管理: 自宅での運営は、営業時間や予約の管理を自由にすることが可能です。家事を施術の間に行うなど、時間を効率的に活用することができます。

3.装飾と改装の自由度: 賃貸物件とは異なり、自宅では制限がないため、装飾や改装を自由に行うことができます。これにより、理想的な店舗を具現化しやすくなります。

デメリット

1. 空間の制約
自宅で開業する場合、店舗スペースが限られています。設備や施術スペースの充実に制約が生じる可能性があります。

2. 立地の制限
住居なため、立地が悪いことがあります。立地は美容室の集客において最重要ポイントですが、かんたんに場所を変えられないのが難点です。

物件を選ぶ前に事業計画で決めておくこと

美容室を開業する前に、物件を選ぶために重要な事業計画を整備することが重要です。

これが定まっていないと、どのような物件を選ぶべきかが不明瞭になってしまい、ビジネスの方向性が曖昧になってしまいます。そのため、具体的な事業計画を策定することが重要です。

コンセプト

美容室のコンセプトは、はじめに考える必要があります。コンセプトは美容室が提供するサービスと雰囲気、そして目指す顧客層をすべて包含するからです。コンセプトは事業計画の核であるとともに、顧客が美容室を選ぶ際の重要な要素であるため、慎重に決めることが望ましいです。

一旦コンセプトが決まれば、内装工事が必要か予算をどれほど確保しなければならないかの判断がしやすくなります。このためにもコンセプトは最初に考えましょう。

ターゲット

事業計画を整備するにあたって、どの年齢層、性別、職業を主な顧客とするかを決定することは重要です。美容室は男性に比べて女性の利用者が多いものの、株式会社リクルート・ホットペッパービューティーアカデミーが2023年に発表した「15~69歳男女の美容サロン利用実態」内「[美容室]【男女】利用率・利用経験率」によると、女性全体(15歳~60代)の過去一年間の美容サロンの使用率は80%を超えており、徒に女性をターゲットにするだけでは他店舗と差別化ができません。

自身の店舗のコンセプトや店舗の位置する地域性などを複合的に考慮し、ターゲットを決めることが求められます。例えば都市部で開業する場合、忙しいビジネスパーソンをターゲットに選定できます。その場合、営業時間を夜遅くまで設定する、もしくは早朝から開店するといった事業計画を整備することが可能です。

データを収集し、分析することで、自身のビジネスに最適なターゲットを見つけましょう。

価格設定

ビジネスを展開する上で、サービスの価格設定は不可欠です。美容室のサービスの価格は以下の要素から決定されます。

・同じ業界の競合他社と比較した際の、自身の店舗の価格が適正かどうか
・対象とする顧客層が、無理なく支払い可能な範囲か
・開業予定地域の一人当たりの客単価との兼ね合い
・初期投資や運営費用など、美容室の設備のコストをカバーできる金額か
・収益目標を達成できる金額か

美容室は競合が多い業界なので、明確なコンセプトやターゲットがないままサービス価格を高くすると経営を維持できなくなります。開業予定地域の平均客単価や競合については、詳しくリサーチすることが必要です。

価格が決まれば売上予測も立てられ、美容室の起業資金の調達も計画できます。価格設定は事業を開始する上で必要なステップであり、賃貸物件申し込み時の審査でも判断の材料となります。この段階で価格を決めておくことで、次のプロセスがスムーズに進むでしょう。

設備、規模

美容室を運営するにあたって必要な設備は何か、どれだけの数が必要かを決めておくことが重要です。美容席とシャンプー台は必須であり、その席・台数も考慮に入れましょう。ブラシ、アイロン、ヘアドライヤーなどの備品、また消耗品となるシャンプー、コンディショナー、ヘアカラー剤などのコストも予算に含める必要があります。また、自分で洗濯を行うのであれば、洗濯機の準備も行わなければなりません。

美容室を大規模にするか、小規模にするかによって、必要な設備や店舗の面積、水回りの設備、家具等が変わってきます。このような設備の選択は初期投資額を大きく左右します。

最初にかけた投資を回収するためにはどのくらいの売上が必要かも算出しておくことで、価格設定や家賃の参考になります。

賃料

これまでの条件を全て考慮した上で、継続して支払い可能な賃料を決めます。

どんなに魅力的な物件でも、売上予想を賃料が超える場合には続けて借りることはできません。美容室の設備や改装に必要な初期費用、そして利益が出るまでの数ヶ月分の賃料も準備する必要があります。毎月必ずかかる費用なので、無理なく支払えるかを慎重に考慮しましょう。

目標とする家賃、許容可能な家賃、そして絶対に超えてはならない家賃をあらかじめ定め、過度な家賃の物件を選ばないよう注意しましょう。家賃の上限を設定することで、必要な予算も見えてきます。

物件選びのポイント

物件の条件や賃料の範囲が決定したら、次は実際に物件を探す段階になります。物件を選ぶ際のポイントを紹介します。

立地・エリア

物件選びにおいて、最も重要な要素はその立地・エリアです。店舗を都市部に設けるか、それとも郊外に設けるかという選択は、美容室の集客に大きく影響を与えます。また、駅から歩いてすぐの場所にあるのか、それとも車でのアクセスが必要かといった要素も重要です。

さらに、ターゲットとなる顧客が頻繁に訪れるエリアか、店舗の場所がかんたんに理解できるかなどの詳細な要素も選択基準に入れましょう。開業するエリアは、自身の店舗のコンセプトやターゲットに適しているかどうかも考慮に入れて、慎重に選ぶべきです。

治安の良さ、周辺環境

物件や地域の特性だけでなく、その周辺環境も重要です。周りにオフィスビルや飲食店があるかどうか、その地域の雰囲気や治安がいいかどうかなども客足を引き付ける重要なポイントです。これらの要素は実際に見に行くことで確認したり、事前の調査で把握することができます。

開業する美容室のコンセプトによって異なりますが、美容室の顧客は多くが女性となることが想定されます。そのため、店舗の周辺環境はなるべく清潔で、女性が避ける種類の店舗がないことが望ましいです。

面積

美容室では、少なくとも美容席とシャンプー台が必須となるため、それらの設備を配置した上で余裕のある面積が必要となります。自身の店舗が大きな規模の美容室を目指しているのか、それとも小規模な会員制の美容室を考えているのかによって、必要となる店舗の広さは異なります。

また、ネイルサロンやエステサロンなどを美容室に併設することを計画しているなら、それらのスペースも考慮に入れましょう。コンセプトやターゲットを改めて見直して、店舗に必要な面積を判断することが大切です。

普通借家か定期借家か

「普通借家」「定期借家」は、賃貸借の契約を示す用語です。普通借家が契約期間が特に定められていない契約であるのに対して、定期借家は契約期間が明確に定められ、その期間が満了すると賃貸借が終了するという契約です。

通常ビジネスを長期的に維持していきたいと考える場合、定期借家は避けて普通借家の物件を選ぶべきだと考えられますが、定期借家としてリースされている物件にはショッピングセンターなどの集客力の高い場所にある場合があります。自身の長期的な経営戦略と照らし合わせて、どちらの物件を選ぶか決めましょう。

物件の探し方

物件を探す方法は主に、不動産情報サイト、美容室向け物件サイト、不動産屋の活用といった3種類が挙げられます。

不動産情報サイト

Googleなどの検索エンジンで「地域名」+「テナント」で検索を行うと、アットホームSUUMOLIFULL HOME’Sなどの不動産ポータルサイトにアクセスできます。物件数は膨大ですが手当たり次第に物件情報を見ることで、自身の決めた条件に適する物件が見つかる場合があります。

美容室向け物件サイト

サロン不動産ネットSARON PRODUCEなどの美容室向けの物件サイトで物件を探すのも選択肢の一つです。特に居抜き物件が掲載されていることが多いので、これらのサイトから居抜き物件を借りた場合、前のテナントの設備をそのまま引き継ぐことが可能です。

不動産屋

選択したエリアの不動産業者を直接訪問することも効果的です。地元に根ざした不動産業者は、インターネットに掲載されていない非公開の物件情報を共有してくれる可能性があります。また、自身でエリアを徒歩で探索し、理想的な外観やアクセス条件を持つ空き物件を探すのもよいです。

内見のポイント

美容室開業に際しては、ふさわしい物件の選定が必須となります。データ上では条件が良いと思える物件でも実際に現地を見てみると、日光が入りすぎる、スペースは十分にあるがレイアウト上美容席・シャンプー台を設置することが難しいといった事実を目の当たりにすることもあります。このような状況は、見落としていた必要事項を明らかにする良い機会でもあります。

施設自体だけでなく、周囲の環境も内見によって評価することが可能です。以下に、施設内覧時に注目すべきポイントを示します。

【施設】
・入口の見つけやすさや利便性
・実感する広さ
・レイアウト
・設備の状況
・電源コンセントの有無、数
・店舗正面の窓の仕様
・日光の入り方

【周囲の環境】
・アクセスの良さ
・近隣の雰囲気
・競合する店舗の存在
・治安
・ターゲットが周辺を通行しているかどうか

物件契約後の流れ、準備

無事に審査を通過したら、次は物件の契約です。

契約内容を確認し、家賃や初期費用、退去時の手続き等に問題がなければ署名・捺印を行います。疑問点がある場合には、法律専門家に相談するか、不動産業者に質問すると安心です。また、既存施設の譲渡契約など、複雑な契約が存在しないか事前に確認しておきましょう。

契約後は、内装工事の依頼や必要なアイテムの準備・購入を進めます。 また、美容室のスタッフを雇う場合は管理美容師の資格が必要なので、管理美容師講習会を受講することは忘れないようにしましょう。

まとめ

今回、美容室の物件選びについて詳しく説明しました。

物件の立地や建物の外観、内装などは、美容室のブランドイメージの形成において重要な要素です。そのため早急に開業しなければならない場合でも、物件選びは疎かにせず入念に行うことが必要です。美容室の物件選びに難航している方は、本記事を参考にしてみてください。

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