本記事では美容室をこれから開業しようという人のために、開業前に準備しておきたいものと、経営における重要なポイントを紹介していきます。
開業前に準備しておきたいもの
開業時、美容室を経営していくために何がどの程度必要かを見極めていくことが大切です。ここでは美容室を開業するにあたって必要なものを6点紹介します。
セット面(鏡)・シャンプー台
顧客の髪を切るスペースに置かれる鏡を指すセット面と、顧客の洗髪をするためのシャンプー台は、先述のとおり内装の一部である場合が多いため、早めにどの設備を導入するか決めておく必要があります。また、開業後に変更がしづらいことを考慮すると、どの設備を導入するか慎重に選択することも望まれます。
シャンプー台やセット面は、サロンの全体的な雰囲気やスタイルを反映するので、自身の美容室のブランドイメージに合うデザインを選び、全体の内装と調和を図ることが重要です。
インテリア・備品
美容室に必要な備品は、スタイリングチェア、レセプションデスク、キャビネット、待合席などがあげられます。一つひとつはセット面とシャンプー台ほど費用がかからないですが、一通り揃えるためにはある程度の費用を要します。
そのため中古の備品を購入、レンタルすることは検討する価値はあります。ビューティガレージ、リビキキネットなどは美容機器を扱う専門のウェブサイトなので、自身が必要な備品を見つけやすいです。
施術で使う消耗品・商材
シャンプー、コンディショナー、ヘアドライヤー、カーリングアイロン、ヘアスプレー、ムース、ジェルなど、施術で使う消耗品や商材については在庫管理に注意を払いましょう。
必要な製品が常に手元にあることが望まれますが、長期間使用されない製品が多すぎると、キャッシュフローに影響を及ぼす可能性があります。したがって、使用率を把握し、製品の在庫を適切に管理することが重要です。
ホームページ
ホームページは今や店舗を開業するにあたって必須です。明確な情報や実績などが記載されたホームページを作成することで、集客率の向上を図ることができます。近年は無料でホームページを作成できるサイトや補助金制度、作成代行などのサービスがあるので、費用や技術がなくても運用が可能です。
WordPress(ワードプレス)は無料で多くの人にアクセスされるホームページを作成できます。
メールアドレス
美容室の運営には、顧客とのコミュニケーションやビジネス取引を円滑に行うための専用のメールアドレスが必要です。フリーメールも利用は簡単でコスト効率が良いですが、ブランドの信頼性を高め、他社と差別化を図るためには自社のドメイン名を用いたメールアドレスの取得を考慮すると良いでしょう。
ソフトウェア
大規模な顧客管理や美容室のスタッフが少ない場合に対応するため、業務用ソフトウェアの活用は特に有効です。手書きによる記録や管理は時間と労力を必要とします。適切なソフトウェアを選べば業務の効率を大いに向上させることが可能です。
例えばRESERVA(レゼルバ)は、予約管理システムでありつつオンライン決済機能を提供しています。これにより、予約と同時に支払いを行うことが可能で、業務の手間を大幅に削減することができます。
さらに、弥生会計オンラインのような会計ソフトウェアは、青色申告に必要な文書を整理する手助けをします。また、kintone(キントーン)のようなソフトウェアを使えば、案件やお問い合わせの報告書を一元管理することが可能です。自社のニーズに合ったソフトウェアを見つけ、それらの機能を比較して活用することが重要です。
おさえておきたい経営におけるコツ
コスト管理
経営の要とも言えるコスト管理は、美容室経営の安定化と成長に大きな影響を与えます。無駄な支出を削減し、利益を最大化するためには、必要経費の節約と予算の明確な管理が重要です。そのため、先述したように施術で使う消耗品や商材の在庫管理には注意を払いましょう。
初期投資の回収時期や月々のランニングコストを把握し、それに基づいて明確な事業計画を策定することで、経営難を未然に防ぐことができます。
市場分析
自分が開業する地域の競合店舗はどのようなサービスを提供しているのか、またその地域の顧客は何を求めているのかを理解することは、経営にあたって最も重要である事項です。
インターネット、SNS、市場調査報告書などから情報を得るほか、自身で地域の店舗に足を運び直接情報を収集する方法もあります。得た情報を基に、自分の美容室が提供できるサービスや特色を考えてみてください。
ターゲットとコンセプト
美容室は数多く存在します。その中で自分の店舗がどのように目立つのか、どのように競合と差別化するのかを考え、明確なコンセプトを設定することが求められます。
それとともに、ターゲットを明確に設定することが重要です。例えば、20代の若い女性をターゲットにするのか、30〜50代のビジネスパーソンをターゲットにするのか、男性専用の美容室を目指すのかなど、顧客層によってサービス内容や価格設定、宣伝方法などが変わってきます。
「都市生活者に寄り添ったエコフレンドリーな美容室」、「働く女性をターゲットとしたリラクゼーションサロン」など、コンセプトとターゲットを具体的な形で設定する必要があります。
集客に力を入れる
美容室の集客力の強化も大切な要素です。どんなに優れたサービスを提供しても、それが認知されなければ収益は上がりません。今日の社会では、ビジネスの魅力を伝えるためには、SNSやホームページの有効活用が不可欠です。
美容室は女性の利用が多いことから、SNSの中ではInstagramの運用を推奨します。総務省が公表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」内「第5章 各種サービス(ソーシャルメディア系サービス/アプリ、ニュースサービス等)の利用率等」によれば、2022年(令和4年)度のInstagram の利用率の半数以上が女性でした。美容室の顧客層とInstagramの利用者層は近似しているといえます。
Instagramはビジネスアカウントを運用することができます。リール・フィード・ハッシュタグを複合的に利用し、幅広くターゲットに訴えかける投稿を目指しましょう。投稿の際は、予約フォームなどを掲載することで、興味を持った人がすぐに予約でき、直接売上につながります。
まとめ
今回は、美容室の開業に必要なリストを紹介しました。20年以上にわたり店舗数が増加している美容業界では、今後もさまざまなコンセプトの美容室が開業されることが予測されます。美容室の開業を考えているが、どうやって開業したらいいか悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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画像引用元:RESERVA公式ホームページ
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