ネイルサロン|店舗集客の方法やポイント、施策をくわしく解説!

ネイルサロン|店舗集客の方法やポイント、施策をくわしく解説!

ネイルサロンの集客を成功させるために必要な事項は、効果的なマーケティング戦略と魅力的なサロン運営です。本記事では、具体的な方法やポイント、アイデアを通じて、ネイルサロンの集客成功に向けたアプローチを解説します。

デジタルマーケティングの最大限の活用、SNSでの巧みな戦略、魅力的な体験イベントの開催、そして顧客のロイヤルティを向上させるための施策等、オンラインとオフラインの両方で行える実践的な集客法を提案します。これらのヒントを参考に、ネイルサロン業界での競争力を強化し、お客様の数を増やすためのノウハウを掴みましょう。

>>ネイルサロンの集客方法5選|新規顧客を増やす施策を紹介!

 

目次

店舗の集客が大切な理由

店舗の集客を行うことは、ネイルサロンが成功するためには大切な要素です。その理由は、競争の激しいネイルサロン業界において、一定の収益を上げてビジネスを存続させるためには、継続的に新たな顧客を引き寄せることが必要だからです。

株式会社リクルート・ホットペッパービューティーアカデミーが発表した【美容センサス 2023 年上期】≪ネイルサロン編≫」によると、女性のネイルサロン利用金額が前年比2.0%増加し、男性のネイルサロン利用率が前年比0.8pt増加したことから、今後ネイルサロン業界はさらなる市場の拡大が予想されます。

しかし市場が拡大する一方で、ネイルサロンは倒産件数が多いのも事実です。競争が激しい業界であるため他店舗と差別化できず、ネイルサロンの経営を維持できない店舗が少なくないからです。そのため、オリジナリティのあるコンセプトを掲げ、効果的な集客を行うことがとても大事になります。

効果的な店舗集客戦略を実施すると、利用者数の増加はもちろん、収益の増加、リピート利用者など継続的な顧客関係の構築、店舗のブランドや認知の向上などを行うことができます。

集客は、有効なマーケティング戦略と顧客のロイヤルティの向上に焦点を当て、施設の魅力を可能な限りアピールする方法を選ぶことが望まれます。

ネイルサロン店舗の集客戦略を決定する際のポイント

ネイルサロンにおいて、集客戦略を決定する際のポイントを解説します。

アピールしたいターゲットに合った方法か

目指すターゲットに合わせた適切な集客戦略の実行は、ビジネスプランを作る際に不可欠です。ターゲットとする顧客に情報が届かない、あるいは不必要なコストが生じるようでは、集客の成果が期待通りにならず、効率的な運営は困難となります。

たとえば、ターゲットが20代であるのに新聞広告を出すことは適切ではありません。総務省が発表した「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」内「第1章 主なメディアの利用時間と行為者率」によれば、2022年度の10~20代が新聞を読む時間は、平日も休日も1分以下というデータが示されています。

自身が運営するネイルサロンが目指す年代、性別、地域などの特性に基づき、最善の集客策を選択し、そのポテンシャルを最大限に活用することを目指しましょう。

市場地域に合った方法か

市場地域とは、店舗型ビジネスで、顧客が訪れる可能性がある地域的な範囲を指す概念です。言い換えれば、顧客獲得の可能性があるエリアのことです。商品やサービスの種類により、この範囲は変化します。そのため、初めに調査を行い、目指す市場地域を確定することが重要です。

例えば、主に地元の顧客が利用する場合、市場地域は相対的に小さな範囲となります。ゆえに市場地域の外部にアプローチしてもあまりメリットはなく、ポスティングや体験イベントのような地元に焦点を当てた手法が有効となります。反対に、遠方からも顧客が来店する場合、市場地域は広範に及びます。そのため、集客活動を店舗周辺に限定すると、顧客獲得のチャンスを逃す可能性があるため、広範囲の顧客にリーチできるデジタルマーケティングが適しています。

自身の店舗が地元の人々を顧客にしているのか、それとも遠方からの人々が顧客に多いのかを考慮しながら、集客戦略を選定することが重要です。

施策実施後に結果の評価や解析が可能な方法か

ネイルサロンの集客方法を選択する際には多くの要素が影響しますが、最初から完全に適切な方法を見つけるのは困難です。そのため、結果を評価し、解析できる手法を使用することで、どの集客戦略が最も効果的であるかを判断できます。

この評価結果を基盤に、予算やリソースを最良の形で配分し、効果が大きい手法に重点を置くことが可能となります。費用対効果が高い手法だけを維持することで、無駄な経費を削減し、利益を最大化することができます。さらに、データに基づく改善サイクルを保つことで、絶えず改良を重ねることができ、結果を視覚化しやすくなり、上層部や他のスタッフへの報告も円滑に行えます。

ネイルサロンというビジネスモデルに適した方法か

様々な集客手法が存在しますが、それらが自身のビジネスモデルに適合するかどうかを見極めることが重要です。

ネイルサロンの魅力の一つは、ネイルの色彩の鮮やかさです。そのため、SNSを活用してネイルを動画や画像で共有し、ハッシュタグを使って認知度を高める戦略が有効でしょう。また、実際に低価格で体験できるイベントを開催することも一つの選択肢です。

有効な集客方法を組み合わせて利用することで、ネイルサロンの魅力を伝え、顧客を引きつけ、そのロイヤルティを高めることが可能となります。

集客の際に伝えるべき情報

ネイルサロンにおいて、集客の際に掲載するべきポイントを解説します。

住所・営業時間

店舗の位置を表す住所や営業時間などの基本情報を掲載することは大切です。 単に住所だけでなく、最寄り駅やバス停からのアクセス方法、駐車場の有無、周辺の目印となる場所などを追記すると、お客様が店舗を探しやすくなります。

また公開する情報はビジネスに関連するものに留め、個人のプライバシーに関わる情報は公開しないように注意しましょう。例えば、個人宅をサロンとして利用している場合などは、プライバシーに配慮した情報公開を心がける必要があります。

メニュー・料金

メニューやその料金も掲載する際は、顧客が疑問を持たないよう明確に記載しましょう。どのメニューがいくらで、追加料金が発生する可能性があるなどの詳細はしっかりと明記することが重要です。この透明性は、信頼関係の構築に繋がります。

ネイリストのネイルの作品例を写真で掲載することもおすすめです。ネイルデザインは視覚的に伝わるサービスなので、見た目で興味を引きつけられるように工夫すると効果的です。ただし、写真は実際のサービスや商品を正確に反映するものでなければならず、誤解を招かないように注意が必要です。

サロンのコンセプト

コンセプトは、わかりやすい文言やイメージで掲載することが大切です。一般的すぎる表現や抽象的すぎる表現であると、顧客が他のサロンと異なる形でサロンを捉えることが難しいです。明確で簡潔なコンセプトを提示することで、顧客がサロンを理解し、選ぶきっかけを作り出すことが可能になります。

また、コンセプトを掲載する際は、視覚的に魅力的な形で伝えると更に効果的です。写真やイラスト、キャッチフレーズなどを利用して、印象的にコンセプトを伝えると良いでしょう。

オンラインとオフラインの集客方法

集客手法はオンラインのものとオフラインで行うものに分類できます。それぞれの利点や欠点を把握し、具体的な店舗の顧客獲得に役立つ方法を選択することが重要です。

オンラインの集客施策

①Web

店舗のホームページ

店舗のホームページは今やビジネスを始めるにあたって不可欠な要素です。ホームページは企業や個人の専門知識、情報、アイデアなどのコンテンツを発信するプラットフォームであり、顧客や読者に価値を提供することができます。また店舗のブランド構築や信頼性の向上にも役立ちます。以下の点を工夫すれば、集客へのより高い効果が見込めます。

SEO対策

SEO(検索エンジン最適化)への対策をすることで、検索エンジンの中で上位表示されるようになり、ネイルサロンを探しているユーザーに自社の情報をダイレクトに届けられます。

Webサイトのタイトルに「地域名」・「高品質」・「リーズナブル」などのキーワードをいれたり、他のサイトからのリンクを増やしたりすることで、サイトの信頼性が上がり、検索エンジンの中で上位に表示されやすくなります。

Q&A、お客様の声の掲載

ネイルサロンは、多種多様なネイルデザインを提供し、顧客の要望に応じてメニューを調整する店舗が多いです。そのため、顧客がサービス内容や料金体系の違いを正確に理解するのが難しい場合があります。想定しうるQ&Aやお客様の声をホームページに掲載することで、顧客は自分の選びたいメニューについてスムーズに理解できます。

ホームページにこのような情報を掲載することで、新規の顧客に信頼感を与えることができ、集客効果の向上が見込めます。それゆえ、顧客がどのような点が理解しにくいのか、どのような需要があるのかを理解し、顧客目線でホームページを運営することが求められます。

Google ビジネス プロフィール(旧:Google マイビジネス)

Googleビジネスプロフィールは、ビジネス情報をGoogle検索やGoogleマップに表示するための無料ツールです。これを活用することで、営業時間、場所、連絡先などの詳細情報を顧客がかんたんに手に入れることが可能となります。このような機能は、特に店舗に足を運ぶ必要があるビジネス、例えばネイルサロンのような店舗の運営に特に効果的です。顧客はスマートフォンから簡単に店舗の情報を取得でき、より手軽に来店することができます。

ユーザーが投稿した写真やレビューなど、詳細な情報も同時に表示されるのが特長で、これにより肯定的な評価や口コミが集まるとビジネスの信頼性が上がり、新たな顧客の獲得につながります。ただし、否定的な評価も同様に公開されるため、そのリスクを理解しておく必要があります。

メールマガジン(メルマガ)

メルマガは、既存の顧客へ直接連絡を取ることが可能な有効な集客ツールとなり得ます。これを活用すれば、特別なプロモーション、最新の業界トレンド、ニュース、セール情報など、読者が興味を持つであろう話題を提供できます。キャッチーな見出し、興味を惹く文章、視覚的な要素を使用してコンテンツを引き立たせましょう。さらに、登録者の特性やニーズに基づいてメッセージを分けて送ることで、よりパーソナライズされた情報を提供できます。

しかし、頻繁にメールを送ると、顧客を困惑させる可能性もあるため、配信頻度には気をつける必要があります。また、メールをあまりチェックしない人もいるため、もし集客アプリを利用していたら、そちらを通じて情報共有する方が集客に対して効果的な場合もあります。

インターネット広告

インターネット広告とは、インターネットを通じて行われる広告活動の一つです。この種の広告はウェブサイトやソーシャルメディア、アプリケーション、電子メールなど、様々なデジタルプラットフォームを通じて配信されます。そのなかで、ネイルサロンの集客にとって効果的なのがポータルサイトへの広告掲載です。

HOT PEPPER Beauty楽天ビューティOzmallなどのサイトには他の美容サロンとともに、ネイルサロン店舗の広告を掲載できます。そのことで、意欲の高いユーザーにアプローチすることができ、効率的な集客が可能となります。

集客アプリ

ネイリーのような集客アプリを使用することは、新規、既存両方の顧客に対して有益な手段です。

予約の管理、顧客とのコミュニケーションなどをアプリ内で容易に行えるので、顧客が店舗を利用する際の利便性を向上します。また、ブランドメッセージやキャンペーン、特典などの情報を直接配信することが可能になります。

ネイルサロンという予約が必要なビジネスにとって、アプリを用いることは集客にとって有効です。ユーザーエクスペリエンスが良好であれば、顧客はアプリの利用を継続し、サービスや店舗に対するロイヤルティも向上します。

②SNS

総務省が発表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」内「第5章 各種サービス(ソーシャルメディア系サービス/アプリ、ニュースサービス等)の利用率等」によれば、2022年度の各種ソーシャルメディアやアプリケーションの利用率は年齢層によって大きく異なります。そして、各SNSはそれぞれ利用者の年齢層が特定の傾向にあることが示されています。これらの情報を考慮し、それに基づいた集客戦略を策定することが大切です。

Instagram

ネイルサロンという女性が主な顧客となるビジネスにおいては、Instagramを運用することは向いています。前掲の総務省が発表した調査によると、Instagramは全体の利用者の半数以上が女性で、10代~20代の7割以上が利用しており、若い女性向けのSNSだからです。ネイルサロンの利用者層とInstagramのユーザー層は類似しているといえます。

Instagramは視覚的なコンテンツがメインのプラットフォームで、美しい写真や動画の投稿が人々の目を惹きます。ネイルサロンの魅力は鮮やかなネイルや美しい内装などが挙げられるため、これら商品やインテリアの魅力を視覚的に伝えることは、集客にとって極めて重要と言えます。

ネイルサロンの集客のためにInstagramを運用する際、ビジネスアカウント・フィード・リール・ハッシュタグを複合的に活用しましょう。

ビジネスアカウントの活用

Instagramのビジネスアカウントでは、自分の投稿に関するデータ分析が可能です。投稿を閲覧した年齢層、男女比などの情報を得られるので、これを利用して投稿の改善を進めることが大切です。

データを分析する際には、ただ数字を見るだけではなく、その背後にある意味を理解しましょう。たとえば「いいね」の数が減った時、その原因を突き止めて、それを次回の投稿戦略に反映させることが求められます。

フィードの活用

フィードは、ユーザーがアプリを開いたときにまず目にする画面です。フィード投稿とはユーザーが自身のフィードにアップロードしたコンテンツのことで、プロフィールページに半永久的にに表示されるため、他のユーザーが訪れたときに閲覧することができます。

美しいネイルアートの画像を投稿するのはもちろん、ネイルケアのアドバイスやネイルアートのトレンドなどの情報を提供することで、ネイルのプロフェッショナルであることを強調し、フォロワーに価値を提供することができます。

リールの活用

リールは、最長30秒の短いビデオコンテンツを共有することができる機能です。エクスプローラーページに表示されやすいため、多くの潜在的な顧客にリーチできます。ネイルの施術過程やビフォーアフター映像のような、ユーザーの興味を引き立てる投稿を心掛けましょう。

ハッシュタグの活用

投稿のタグに相当するハッシュタグや店舗の位置を示すことができるジオタグを活用することで、注目を集めやすい投稿を作成できます。その際、地域名・ターゲット層・現在のトレンドに基づいたタグを使用することで、ターゲットとなる広範囲のユーザーに露出し、ネイルサロンへの関心を高めることができます。

LINE

LINEは2023年3月までに約9500万人の月間ユーザーを獲得し、大規模なコミュニケーションアプリとして認識されています。その規模とユーザー層の広さは他のSNSを圧倒しており、主な集客方法として、LINE公式アカウントとLINE広告が挙げられます。

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントを運用することで、顧客と直接コミュニケーションを取ることができます。リアルタイムでの顧客対応が可能なので、リピーターの増加を見込めます。ただし、通知の多さがブロックされる原因になる可能性もあり、適切なマーケティング戦略とコンテンツ提供が重要となります。

LINE広告

10代から50代の男女に対して90%以上の利用率があるLINEでは、新規顧客を獲得するにあたってLINE広告を利用するのが有効です。LINE広告はLINE NEWS、LINE VOOM、LINE マンガなど、LINEのなかの多くのプラットフォームにて表示できます。

配信するプラットフォームを選ぶ際にはターゲットユーザー、目的、予算等を考慮することが大切です。タイムラインやSmart Channelなど、ユーザーが日常的にチェックする場所は、広告表示に適しています。

Twitter

Twitterは短文と視覚的なコンテンツを用いて情報を拡散するSNSです。ネイルサロンの集客にあたっては、ネイルの鮮やかな画像や動画とともに、興味を引くようなキャッチーな文面を投稿することが重要です。

Twitterに特有な機能がリツイートです。特典やキャンペーンの投稿をユーザーにリツイートしてもらうことで効果的な集客が期待できるとともに、自身のアカウントの認知度を高めることができます。

YouTube

YouTubeを利用して集客するためには、高品質なコンテンツを視聴者に提供することが求められます。目を引くタイトル、色鮮やかなサムネイル、視覚的に訴えるビデオ編集などを用いて視聴者の関心を引きつけることが大切です。

動画は、ネイルアート内装に関するものだけでなく、ネイルケアの方法、家庭で可能なネイルアートの作り方など長時間のコンテンツを作成することが望まれます。そのような動画は、視聴者を惹きつけることが可能なうえに、他のSNS動画と差別化ができます。

さらに、動画のSEO対策も重要です。適切なキーワードを調査し、それを動画のタイトル、説明文、タグに活用することで、多くの潜在的な顧客に情報を届けることが可能です。

しかし、動画編集は時間と労力が必要であり、また、競争が激しいメディアであることを覚えておく必要があります。

TikTok

TikTokはエンターテイメント性が高い、短い動画が特徴的なSNSです。このプラットフォームでは、視聴者を楽しませるクリエイティブなコンテンツの作成が求められます。

TikTokはInstagramと同じく、若い世代に広く利用されているため、ネイルサロンの潜在的な顧客層と親和性が高いと言えます。そのため、TikTokを集客の一部として取り入れることは効果的です。その際、TikTokのコンテンツ作成はInstagramのリールと類似しているため、リールの運用を参考にするとよいです。

オフラインの集客施策

①紙媒体

ダイレクトメール、チラシ

過去に店を訪れた顧客にダイレクトメールを送ることで、再来店を促すことができます。この方法は、特に過去は利用していたが、現在は利用していない顧客に対して有効です。

近隣地域へのチラシ配布も考えられます。地域に根差した経営を目指している店舗は、チラシ配布によって多くの新規顧客の獲得を目指しましょう。ただし、チラシの投函を拒否している家庭も存在するため、誤投函によるトラブルを避けるための配慮が必要です。

フリーペーパーへの出稿

フリーペーパーに広告を出したり、取材してもらえるよう働きかけるのも効果的です。フリーペーパーはレストランやショッピングモール、公共の交通機関などに置かれているため、若い世代のネイルサロンへの訴求効果は期待できます。一方、申し込んでも取材してもらえない、広告費が高いなど難易度が高いという特徴があるので、開店時など集客を確実に行いたい時にこの方法を選択しましょう。

②リアル

街頭でのチラシ、ティッシュ配り

街頭での宣伝は、店舗の存在を地元の人々に直接知らせることができる最もスタンダードな方法です。これにより、地元の人々が店舗の存在を認知し、ネイルサロンについて考えるきっかけを作ることができます。

チラシやティッシュは直接手渡すため、情報をすぐに伝えることができます。ただちに集客をあげたい場合には、新サービスのプロモーションや期間限定のセールが入ったものを配布すると効果的です。ネイルサロンの繁忙期にあたる、夏季などにこの手法を採ることをおすすめします。

体験会、イベント

ネイルサロンの経験がない人々にむけて、ネイルの施術のイメージをつかんでもらうことを目的とした体験会やイベントを行うことで、新規顧客の獲得を見込めます。定期的に無料のネイルサロン体験会を店舗で行うことで、若年層や学生に認知を拡大することができます。

プレオープンを行うのも施策の一つです。人々は新しいものや新しい体験に対して関心を持ちますので、イベントで注目を集め、顧客の興味を引くことができます。開催にはコストや労力がかかりますが、検討する価値はあります。

紹介キャンペーンの実施

現在の顧客に友人や家族を紹介してもらい、割引や特典を付与するという紹介キャンペーンの実施によって、低コストで効率的に新規顧客を獲得できます。また信頼関係の中での紹介であるためサロンの店舗にも信頼が伝播しやすくなり、顧客のロイヤルティと満足度を高めることができます。

特に、サービスの質が高く、顧客満足度が既に高い場合、紹介キャンペーンは非常に有効な戦略となります。ただし、この戦略がうまくいくためには、顧客に対して紹介を促すための適切なインセンティブを提供することが不可欠です。

店舗集客で気をつけること

ネイルサロンの集客をするにあたって、どの店舗でも気を付けなければいかないポイントがあります。以下の2点に注意することで、滞りない集客が見込めます。

接客に気を付ける

株式会社リクルートライフスタイル(現:株式会社リクルート)が2018年に発行した「リピートが絶えないネイルサロンになるための11のヒント」において、「ネイルサロンを決める時に、条件が悪かったり不足していたらイヤなものは?」という質問に対して第1位となったのが「スタッフの接客態度が良くない」という回答でした。顧客は接客を、スタッフの施術スキルやメニューの値段以上に重視しているといえます。

そのため、いくらSNSで色鮮やかなネイルの投稿を行ったり、魅力的なイベントを開催したりしても、スタッフが不適切な態度で接客を行っていたら良い集客効果は期待できません。そのため、節度ある接客を行うことは常に心がけましょう。

料金を下げ過ぎない

ネイルサロンは、元々資材費が安価かつサービス料が高価で利益率が高いことから、サービスの価格を下げやすいビジネスです。そのため、価格を下げて集客効果が見込めなかった場合、さらに価格を下げてしまう事業者の方も一定数います。

しかしサービスの価格を下げすぎると、そのネイルサロンが低価格帯のサービスを提供する店舗として人々に認識され、信頼を失う可能性があります。そして、高価格帯のサービスを提供する店舗との競争が困難になる恐れがあります。

ビジネスのコスト、競争状況、ターゲットの客単価などを考慮に入れ、適切な価格設定を行いましょう。

ネイルサロンに適した店舗集客の具体例

体験イベント

ネイルサロンに興味がある人々を対象に、体験会やイベントを定期的に行いましょう。無料やリーズナブルな価格でネイルサロンの良さを直接感じてもらい、新たな顧客を引きつけたり、リピートしてもらうきっかけを作ることが可能です。

さらにSNSを使って、事前の告知を行ったり、体験会での作品例を共有することで、話題を作り出すことができます。

【SNSコンテンツの活用】

InstagramやTwitterなどのSNSを使って、ネイルサロンの魅力を伝えましょう。ネイルサロンについての写真や動画、体験者の声を投稿することで、見ている人の興味を引きます。また、ユーザーからの投稿を紹介する企画や、SNS限定の特典を提供することで、さらに多くの人を引きつけることができます。

【付加価値の提供】

美容室やマッサージ施設のような、ネイル以外のサービスを行う施設を併設することで、ネイルだけでなくヘルスケアにも興味がある人々に対する訴求力が増します。これにより、客単価の増大が期待できます。

また、深夜の営業を検討してもよいでしょう。深夜の営業によって、日中は忙しいビジネスパーソンの顧客を獲得することができます。この点をホームページでアピールするなどして、集客につなげることが好ましいです。

上記の具体例を活用することで、ネイルサロンの店舗集客効果を高めることができます。重要なのは、顧客の興味やニーズに合わせた魅力的なプランや特典を提供し、継続的な顧客関係を構築することです。

まとめ

今回は、ネイルサロンの店舗集客方法について解説しました。

ネイルサロンの集客を成功させるためには、緻密な戦略と具体的な手法が必要となります。集客活動は多様で、ターゲットや地域の特性を考慮しながら、オンラインとオフラインの手法を巧みに組み合わせることが必須です。これにより、サロンの特色を効果的にアピールし、新規顧客を引き寄せつつ、既存顧客のロイヤリティを高めることが可能となります。積極的な集客戦略を展開し、ネイル初心者やオシャレに関心を持つ人々に、価値あるネイル体験を提供し続けていきましょう。

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