株式会社リクルート・ホットペッパービューティーアカデミーの【美容センサス 2023 年上期】≪アイ編≫」によると、2019年に858億円であったアイビューティーサロンは、2022年には943億円まで上昇しました。また、同機関によると眉毛は顔の印象を左右する重要な箇所であり、専門家からサービスを受けたいというニーズが高まっています。
参考記事：ホットペッパービューティーアカデミー 「ニュースリリース」
こうしたニーズの向上から、独立してマツエクサロンの開業を考える人も多いでしょう。マツエクサロンの開業にあたり、初期投資、ランニングコスト、運営方針の確立などの準備を行う必要があります。
本記事ではマツエクサロンの開業方法、資金調達、開業に必要な資格・届出、押さえておくべきポイントを解説します。そして、マツエクサロン運営における予約システムの導入メリットについても紹介します。
マツエクサロンを開業する3つの方法
マツエクサロン開業するにあたり、以下の3つの方法があります。事前に各開業方法を把握しておくことで、自身のサロンに適したものを選択することが重要です。
自宅サロンの開業
自宅サロンを開業するメリットは多岐にわたります。まず、初期の固定費を抑えられ、経営リスクを低減させられます。自宅を利用することで、高い家賃を支払う必要がなくなります。
一方で自宅サロンは、商業的なサロンに比べてプロフェッショナルなイメージを作りにくくなります。これにより、新規顧客の獲得が難しくなる場合があります。
店舗開業
店舗開業では、オリジナルの内装やデザインを施しやすいことが特徴です。プロフェッショナルなビジネス環境を提供しやすく、ブランドイメージを向上を図れます。
ただし、家賃や装飾、設備投資などの初期コストが高くなりやすく、良い立地の店舗を確保することが難しい場合があります。
フランチャイズ開業
フランチャイズ開業は既に確立されたブランド名と運営ノウハウを利用でき、独立開業に比べてリスクが低い場合が多いです。また、本部からマーケティング活動、店舗経営などのサポートを受けられることもあります。
ただし、フランチャイズには毎月のロイヤリティや加盟金などの費用負担が伴います。また、本部の方針に従う必要があるため、自身が考える理想の店舗運営を実現するのが困難になることがあります。
マツエクサロンを開業するときの資金調達方法
開業資金の調達方法は主として、自己負担、融資、助成金があります。
クラウドファンディング
クラウドファンディングは、プロジェクトを立ち上げた人に対し、多くの支援者から資金を募る仕組みを指します。銀行ローンや投資家からの資金調達と異なり、借金を背負うリスクがなく、失敗しても負債が残らないことが特徴です。
一方で、世間から魅力的なキャンペーンの企画や効果的なプロモーションとして認知されないと、目標金額の達成が難しくなる可能性があります。
公的機関からの融資
借入先として、日本政策金融金庫は積極的に検討すべき機関です。低金利・無担保・無保証人で借り入れ可能かつ、銀行などに比べ創業期でも融資を受けやすい特徴があります。
一方で、創業計画・返済計画の策定が求められます。そのため、具体的な開業準備の動向や、開業後の売上予測、利益計算などをまとめた上で融資を申請しましょう。
助成金
助成金は、地方自治体や財団法人などの団体が特定の条件を満たす事業者に対して無償で提供する経済的支援です。開業時に申請できる創業助成金、従業員のキャリアアップの経費補助となるキャリアアップ助成金などが挙げられます。そのほか、各自治体や財団法人が様々な助成事業を行っているので、条件をよく確認して活用しましょう。
マツエクサロンの開業に必要な資格・届出
美容師免許取得
美容師免許は、アイリスト・アイデザイナーとして施術を行うために必須となる国家資格です。自身が経営者として施術を行う場合のみ、この資格を取得する義務があります。
また、サロンに2名以上の従業員を雇う場合においても「管理美容免許」が必要となり、3年以上の美容に関する実務経験が取得要件として定められています。
美容所開設届出書の提出
マツエクサロンの開業には、サロンの所在地を管轄する保健所に「美容所開設届出書」を提出する必要があります。施設検査ではサロンが構造設備基準に適合しているかの確認が行われ、問題がなければ施設の確認済書が交付されます。
基準は各都道府県により異なるため、予め管轄の保健所に要件を確認しておくことが肝心です。
開業届
開業届は、新たに事業を開始する際に必要な書類であり、開業日から1か月以内に納税地を所轄する税務署長に提出する必要があります。開業届を提出することで、税務上の様々なメリットがある青色申告の選択が可能となります。
マツエクサロンの開業で押さえておくべきポイント
マツエクサロンの開業において、以下のポイントを押さえて活動していくことが大切です。
店舗の立地
店舗の立地選定において、公共交通機関の近く、特に駅やバス停から徒歩圏内の場所は、顧客の利便性を高められます。
また、サロンがターゲットとする顧客層が多く居住する地域を選ぶことが大切です。例えば、若い女性をターゲットにする場合、大学やオフィスビルが近くにある地域が適しています。
開業後に役立つ経験値
マツエクの施術は繊細かつ専門的な技術を要し、経験を積むことで、さまざまな顧客のニーズに応えられます。同時に顧客との対話や多様性のある顧客への対応を通じて、顧客サービスのスキルを磨くことは、リピート率や口コミに直結します。
マーケティングと顧客管理
効果的なマーケティング戦略を立て、潜在顧客にサロンを認知してもらうことで、集客につなげられます。マーケティングの施策として、SEO対策を施したウェブサイトの運営、SNSでの活動、メールマーケティングなどが有効です。
また、予約管理システムを導入することで、予約受付や顧客情報の管理を効率化できます。
マツエクサロン向けの予約システムとは
マツエクサロン向けの予約システムは、店舗予約や顧客管理を自動で行うシステムです。マツエクサロンにおける業務の効率化はもちろん、集客に役立つ機能を数多く搭載しています。
ここでは、予約管理システムの導入メリットと、マツエクサロンに役立つ予約システムの機能について解説します。
予約システムの導入メリット
予約システムを導入することで、マツエクサロンの無人受付において大きな手助けとなります。以下は、そのなかでも特に効果的なメリットです。
・業務効率化
予約管理システムは予約受付や顧客情報を自動で管理します。人の手により紙やExcelで管理する必要性を省けます。
・費用削減
予約システムの自動管理機能は、費用の削減にも効果的です。予約や顧客の情報はデータ化されるので、大量の紙や管理するスタッフに費やしていた経費は低減されます。
・マーケティングの強化
予約受付システムを通じて集められる顧客データを分析し、ターゲット市場の動向や顧客需要を把握することができます。このデータを基に、効果的なマーケティング戦略を立案可能です。
・顧客体験の向上
予約の確認や変更をオンラインでかんたんに行えることで、顧客の利便性が向上します。また、待ち時間の短縮やスムーズな受付が実現し、顧客満足度も高められます。
マツエクサロン運営に役立つ予約システムの機能
予約システムはさまざまな種類が存在しています。それぞれ特徴が異なるため、自身のマツエクサロンに合った予約管理システムを判別することが必要です。
回数券機能
回数券機能は、デジタル回数券を発行・販売し、あらかじめ決められた回数分のサービス利用ができる機能です。デジタル回数券はいつでも利用ができ、紙のように紛失する可能性がなく、トラブル防止につなげられます。
オンラインカード決済機能
オンラインカード決済機能とは、オンライン予約時にクレジットカードで決済できる機能のことです。 オンラインカード決済機能を活用することで、顧客は事前に支払いを完了できるため、予約当日にスタッフが要する業務の負担が軽減されます 。
キャンセル待ち機能
キャンセル待ち機能は、予約が埋まっている予約枠にキャンセルが生じた際、キャンセル待ちをしている予約者に対して通知を自動で送る機能です。マツエクサロンが求められるキャンセル待ちに関する対応の手間を省けます。
LINE連携機能
LINE連携機能とは、LINE公式アカウントと予約システムを連携させる機能です。連携することで、LINE公式アカウントを友だち登録している顧客が、自身のLINEアカウントを使っての予約や配信コンテンツの受け取れます。顧客がLINEアカウントで予約をする際における、連絡先の入力作業を一部省略できることも利便性の向上に効果的です。
多言語対応機能
多言語対応機能とは、予約サイト内の文言を自動か手動で翻訳できる機能です。設定可能な言語は、日本語、英語、中国語（簡体）、中国語（繁体）、韓国語、タイ語となります。予約サイトに多言語対応機能を取り入れることで、日本語力が十分でない外国人顧客向けに対応が可能です。
まとめ
今回はマツエクサロンの開業に向けた手順や必要な届け、押さえるべきポイントについて解説しました。マツエクサロンを開業するうえで、これらの要点を踏まえることで、効果的な経営につなげられます。マツエクサロンを検討されている人は、本記事を参考にしてみてください。
マツエクサロンの運営には、予約システム「RESERVA」がおすすめ！
画像引用元：RESERVA公式ホームページ
マツエクサロンの運営におすすめの機能が豊富な予約システムRESERVAを紹介します。「RESERVA（レゼルバ）」は導入数26万社を超え、国内シェアトップクラスの実績を誇るクラウド型予約管理システムです。RESERVAは、業界・業種問わず350種類以上の業態で利用されています。
パソコン・スマホ・タブレットに対応しており、最短3分で予約システムを作成できます。管理画面もシンプルでわかりやすいため、初めての予約システムに最適です。予約受付・顧客管理をはじめとする多くの機能が無料から利用可能で、開業直後の忙しい時期でも使うことができます。
RESERVAに搭載された豊富な機能は、業務効率の改善や費用の削減だけでなく、マツエクサロンの集客にも大いに役立ちます。ぜひ利用を検討してみてください。